作業療法士が「人」をとらえる考え方の一つにカナダ作業療法モデルというものがあります。
私(小松)にとっては、このモデルはとってもわかりやすいので大好きです!
まず、緑の三角形に着目してください。
これは人を表しています。
人は「情緒(こころ)」「認知(あたま)」「身体(からだ)」の3つの要素で成り立っていると考えます。身体と心はつながっているといいますよね。
この3つのバランスが整っていることで、健康な生活ができるわけです。
そして、その内側にあるのが「スピリチュアリティ(自分らしさ)」があります。
このスピリチュアリティとは何ぞやとなるのですが、精神・魂とかアイデンティティと表現できるでしょうか。
さて、この三角形が整っていたらオールオッケーなのかというと・・・・?
身体が動くからといって、日常生活が上手くでき、社会適応できるかというと疑問ですよね。五体満足だったら引きこもりやニートの問題なんてないはず!
次のまるに着目すると、「セルフケア(暮らす)」「生産活動(働く)」「レジャー(楽しむ)」が挙げられています。これは、人が行う作業活動の領域を意味しています。人は、身支度や家事などが円滑に行えて(暮らし)、地域や職場での役割を担うことができ(働く)、気晴らしや趣味など(楽しむ)活動のバランスが大切になります。
さらに、青の輪は環境の領域です。地域、文化、世代などによって人は影響を受けて生活しているのです。
これらの視点で利用者をとらえると、どこに強みと弱みがあり、何を支援したらいいのかがわかりやすくなると思います。
(参考 http://samurai-ot-blog.blogspot.jp/2012/09/blog-post_20.html)
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