今回の施設内研修はリスクマネジメント委員会が主催。
食事場面に潜む誤嚥リスクと、車いす介助場面での事故について体験する機会を持ちました。
食事介助では誤嚥がどのような機序で発生するのかを、言語聴覚士の山下より説明がなされました。
顎が上がると気道が開いてしまします。そのまま飲み込むと誤嚥性肺炎を起こしやすくなるため、立ったままで介助をするのは危険になることなどを学びました。
また車いすでの座位姿勢の工夫や、とろみ剤の使い方や飲み込み体験も行いました。
さらに、車いす介助と介助を受ける体験をし、わずかな段差でも衝撃があることや、速さを感じやすいこと等、再発見をする機会となりました。
今年は多くの事業所様に訪問リハの紹介をいただいています。
左京区にある当施設においては、訪問リハビリのみならず、最近ではデイケアご希望の方も非常に増えてまいりました。
この理由を個人的に考えてみたところ理由は大きく2点あると思っています。
①地域に訪問系サービスが充実してきた
②病院が一生懸命かつ丁寧に退院支援をするようになった
①については、特に訪問看護サービスが充実してきました。大きな医療法人のみならず、地域の訪問看護ステーションが増加し、医療的支援が必要な方であっても安心して在宅生活ができるようになりました。
②については、回復期病院や地域包括ケア病棟が、しっかりと在宅復帰支援をしてくれています。
私たち訪問リハスタッフも退院前訪問指導に同行し、在宅生活での課題を共有する場面もあります。
病院のリハビリ職からは、プログラム内容をはじめ、注意してきたことや個人の趣味や特性なども伺っており、
同じメニューをするというよりも、混乱されないような配慮をしつつ、生活場面に適した連続性のあるアプローチを工夫します。
退院直後は不安が多いですので、日常の生活動線を確認して、段差解消や手すり設置を担当ケアマネジャーと調整したり、転びそうな場所を想定して家具の配置を変えたりといった環境調整も行っています。
10月の施設内勉強会は「看取りケア」がテーマ。
介護老人保健施設は在宅復帰・在宅生活支援を行うのが主たる役割ですが、現在は認知症支援や中重度支援、看取り支援などの多機能性を求められています。
当施設でも看取りについてのスキルアップをめざして学びを深めています。
昨今では「終活」という言葉もよく耳にします。
自分の死を考えることは、決してネガティブなことではなく、いかに最期まで自分らしく生きるのか?という前向きな姿勢にもなります。
施設としてできることは病院とは違って限られていますが、「看取り」は今後の超高齢社会の課題です。私たちの役割を考えるきっかけとなりました!
「痛み」嫌ですよね・・・
本日も訪問リハビリで、「膝が痛いのですが動かさない方がいいですか?」と心配そうに質問いただきました。
一般的には、炎症反応(熱感や腫れなど)がある場合は安静にしていただいた方がいいです。
しかし、安静のし過ぎは禁物。
どのような動作や姿勢をしたときに痛くなるのかを確認してください。
動作時痛だけであれば、ゆっくりと痛くない方法を探して動いていただいた方が、改善は早くなります。
局所の循環不全で痛みが発生している場合が大半ですので、血のめぐりが良くなれば改善していきます。
筋肉が動くことで循環は改善していきます!!歩くことがしんどければ、座って足を動かしてみてください!
但し、じっとしていても痛みが続く場合は、極力はやく受診いただくことをお勧めします。別の病気が進行している可能性もあります。
リハビリのイメージはどのようなものをお持ちでしょうか?
テレビドラマでよく見るような、スポーツや事故などで怪我をして、平行棒の中や松葉杖を使って一生懸命に歩く練習をしている場面ではないでしょうか?
いかにも、できなくなったことを訓練して再獲得していくイメージ・・・。
⇩こんな感じで。
介護腰痛を防ぐには・・・
介護場面で何かと話題にあがるのが腰痛です。在宅介護は毎日毎日、朝から晩まで、時には夜寝る間もないほどに続くこともあります。常に「待ったなし」の状態で、疲労困憊し、介護する側される側の双方が共倒れするケースもしばしば・・・。ゴールが見えないつらさを語る方もいらっしゃるのが実際です。
つらくなる場面としては、前かがみの姿勢が続くオムツ交換や、ぐっと腰に力が入るような車椅子への乗り移りを介助者が抱えるときが挙げられます。腰周辺の筋肉疲労が積み重なって腰痛がおこり、この疲労した状況が長期化すると、何気ないきっかけでぎっくり腰になることもあります。
今回は介護腰痛を防ぐためのポイントを総論としてお伝えいたします。
介護腰痛を防ぐポイントは?
① 介助姿勢を改善する
介護場面では、どうしても不自然な姿勢になってしまうことがあります。とくにオムツ交換よく見かけるのは、身体を前にかがめる姿勢です。ポイントはベッドの高さを上げたり、ベッドに片方の膝をついて利用者に近づいたりすると、腰の負担は少なくなります。
② 福祉用具(福祉機器)を活用する
どうしても抱き上げなくてはならない場合があるのが実際です。そこで、介助者やご高齢者の体つきや、自宅の環境に見合った福祉用具を使い、腰痛予防が可能になる場合もあります。例えば、スライディングボードを使うと座った姿勢のまま車椅子に乗り移ることができます。背もたれなしで座れる能力があれば、立てない方にとっては有効な福祉用具となります。またリフトを使うことも効果的です。高齢者の身体をスリングシートで包みこみ、介助者はリモコンを操作して移乗を行うので、腰への負担は無くなります。
これら福祉用具はレンタルが可能ですので、担当のケアマネジャーに相談することをお勧めします。
③ 心理的ストレスを軽減する
最近の研究によると、およそ85%の腰痛は原因を特定しきれない「非特異的腰痛」であるとされています。腰痛の慢性化には、腰への負担だけでなく心理社会的要因が大きく関与していると報告されています。介護場面における不安や悩みを解消できず抱えたままでいると、それだけ腰痛リスクが高くなるわけです。悩みを打ち明ける仲間がいれば、ぜひお話してみてください。
④ 腰痛予防のストレッチをする
効果的なストレッチの方法は、伸ばす筋肉を意識して、息を止めずにゆっくりと吐きながら、痛みのない程度まで20 秒から30 秒伸ばすこととされています。といっても忙しい合間にできることは限られていると思いますので、今回は松平浩先生が提唱する「これだけ体操」(参考https://lbp4u.com/koredake/)の一部を紹介します。
・腰をそらせる
移乗や前かがみでの作業の後は、すぐに腰を反らせます。足を軽く開き、膝を伸ばしたままゆっくり3秒間、息を吐きながら1~2回反らせます。
・腰をかがめる
立ちっぱなしで痛くなったら、椅子に座って腰をゆっくり丸めます。足を開き、息を吐きながら床を見ます。3秒間を1~2回行います。
介護腰痛の予防のためには、介護者自身のケアはとても重要です。限界まで我慢して生活が破綻することは、介護される高齢者自身も望んではいないはず。私たち老健施設がきっとお役に立てると思いますよ。
6月よりスタートした中庭のラジオ体操。
デイケア利用者を対象に実施しています。自ら身体を動かすことはとても大切です!
ラジオ体操第2も実施していますが、スタッフもまだ少し不慣れ(>_<)ですが、これから利用者さんと取り組んでいきます!
今日の新人研修は、青木主任が講師となり、生活期リハビリと運動療法について実施しました。
日々の臨床の中での疑問についても議論しながらの研修です。
真剣に取り組むほど悩みが生まれ、相談と解決が必要となります!
施設スタッフを対象とした研修会を定期開催していますが、令和元年度初研修は宇都宮事務長による「事業計画説明会」でした。
新人スタッフも聴講していますので、介護保険における老健の役割や施設サービスと居宅サービスの違いなど基本を開設した後、平成30年度改定をうけた昨年度実績報告をしていただきました。
在宅超強化型施設として在宅復帰支援を実施したことで、ベッド稼働率が減少したことや、冬季間における肺炎発症・入院増加など厳しい現状が報告されました。
実際にベッドコントロールは大変ですが、老健施設としてしっかりと地域支援をしていく重要性と各部門スタッフへのスキルアップの必要性を実感させられました。
今年度のテーマは「看取り支援」です。医療介護度の高い利用者をいかに支援できるのか?リハビリテーション科としても取り組んでいきます!
先日6週間の実習を終えた理学療法科の学生の感想です。
Q。今回の実習で良かったことは何かありますか?
A.たくさんのことを経験させて頂いてよかったです。特に担当ケースの治療をさせていただき、実際に変化があったことがうれしかったです。
Q.老健実習で課題に思ったことはありますか?
A.病院から退院された後の生活が重要だと思いました。また、回復期病院では3時間程度のリハビリが、老健では20分になることも大変だと思いました。そのためアプローチ方法もしっかり考えないといけないと思いました。
Q.これから老健実習をする人へのアドバイスはありますか?
A.基本的な実技は勉強しておくこと。それ以外にも会話が重要です。生活歴や心理面を考えるアプローチが重要ですので、そういう関連の学習が必要だと思います。また、主体性を持つことですね。
6週間お疲れ様でした。
兵庫県にある有馬温泉病院様と伊丹市にあるスイッチオンサービス様との合同新人研修に参加してきました。
今回は「成長」がテーマ。各自の1分間スピーチの後に、グループワークで「私たちの成長計画」について議論を深めました。
職種、分野、事業所が違う新人スタッフが集い、「成長」についてディスカッションし、グループごとに成長計画を発表するという、難易度と抽象度の高いワーク。各自が真剣に成長について語り、悩み、めざしたいセラピスト像をイメージし、目標達成へむけたプランを考えました。
ファシリテーターとなった小松と、有馬温泉病院の朴様、スイッチオンサービスの藤本様より、「次世代セラピストに求められるもの」というテーマでプレゼンを行って、さらなる学びを深めました。
有馬温泉病院の参加者は1~3年目の職員でしたが、ほぼすべてのスタッフが自己成長に必要な要素に「指導力」を挙げていたことが印象的でした。一般的な新人さんは「知識と技術」と答えるものですが、組織内に先輩が後輩を教え育む文化が根付いていることがわかりました。
さて、フェアウインドきのも大いに成長していきます!
入社式直後の新人研修では、理念を学ぶプログラムを用意しています。
Q.なぜ理念を理解する必要があるのでしょうか?
A.それは、私たちはチームで働いているからです。
チームを語るには、チームのメンバーが「チーム」とは何か?を理解している必要があります。
チームと群衆(グループ)の違いは何でしょうか?
チームには構成員が共有する目的と目標がありますが、群衆にはそれが希薄です。
たとえば、ラーメン屋に並ぶ人は群衆です。
目的はすべての人が「ラーメンを食べる」という目的で並んでいます。
単純に目的の有無だけでは群衆とチームとの違いは曖昧になりますね。
チームには、目的を共有し、お互いに協働して目標を達成するという特徴があります。
例えば高校野球チームは、甲子園出場という目的を持ち、構成員のそれぞれが役割を持ち遂行することで、それを達成しようとしますよね。
「目的」「目標」があることと、各メンバーに「役割」があることが、チームの条件です。
私たちフェアウインドきのの療養部はチームです。
ですから、チームが共有すべき目的である「理念」について、理解する必要があるわけです。
【法人理念】
【施設理念】
2019年度には4名の新人スタッフが入職いたしました。うち2名がリハビリテーション科の作業療法士です。
4月1日は、施設長の祝辞からはじまり、各部署の役職者より、施設の特徴について話がありました。
午後からはアクティブラーニングを活用し、法人理念や組織について、ディスカッションを通じて学びました。
可能性に満ちたスタッフを迎えて、我々現任者も成長してまいります!!
〒606-0015 京都市左京区岩倉幡枝町2250
TEL:075-712-5252
FAX:075-712-5270
リハビリ科直通:075-744-0025
業務時間
月曜日~日曜日 9:00~17:00
※日曜日は入所・ショート個別リハサービスのみ
※日曜日の電話対応は致しかねますのでご了承ください
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